突如、結末

中学生の頃は、誰と誰が付き合ってるとかキスをしたとかでクラス中がざわめいていたのに、もうそんなこともなくなってしまった。

友人と集まれば当たり前のように恋人の話をするし、悩みのタネは彼の仕事だとか同棲だとか、外からは「いいね」「そうなんだ」としか言えなくなってきた。

わたしにもちゃんとした恋人ができて、それなりに悩みを持つようになったり将来を考えるようになったりした。

 

 

昨日は初めて、ちかい友人の結婚パーティーに出席した。正確には友人ではなく二つ上の先輩。

大学1年生の頃、初心者のためのものづくりサークルに所属して夜な夜な電子回路を組んだり手探りでプログラミングをしていた時にお世話になっていた先輩が結婚した。少し変な人だけど、ものすごく面倒見が良くて、うまくいかなかった時何度か泣きついた記憶がある。

 

7年間の交際を経て結婚。そうか、わたしが彼と出会った時すでに恋人といて、あれから5年経ったんだった。

 

昨日のパーティの途中で、別の友人から突然「久しぶり、元気?結婚することになった!」という連絡が来た。

同じ大学に通っていたけれどほとんどの友人は彼のことを知らない。学校にも来ない、SNSもしない、飲み会に誘っても返さなきゃいけないDVDがあるからと帰ってしまうような男だ。

サンマルクで隣に座っていた女の子と就活の話で盛り上がり、そのままホテルに行ったら風俗嬢だということがわかり、それから性病が気になってしょうがないからフランス製の石鹸を愛用しているっていってた。

 

彼は、婿入りして僧侶になる。