もうテルコではない

「愛がなんだ」を見た。 Netflixで配信されてから3回見た。 映画館でも2回見たので、もう別に見なくていいかなとおもっていたんだけど、家で一人で夜ごはんを作りながらBGMとして流すのにちょうどよかったのと、友達の家でタコスを食べながら久しぶりに見…

七夕

もう一生あわないと思っていた女の子から連絡が来た。 小学校の同窓会をするんだけど来れますかという連絡だった。 誰がくるのか聞いてから参加するか決めたかったけど、 くる人次第で参加を決めるような人間だと思われたくなくて すぐに「いく」と返事をし…

マイガール

わたしの人生は広瀬すずに似ているハーフの可愛い幼馴染ができたところから始まっている。わがままで大人たちのことも子どもたちのことも振り回す、よく泣きよく笑い1日の7割くらい怒っている女の子。彼女はいつも不機嫌だった。 彼女が怒っていることをわ…

恋人にならなかったひと

この言葉を声に出した時、思い浮かんだ顔がふたつ。パソコンばかりの教室で一目惚れをしてから何年間も、恋人がいるとわかってもずっと恋をしていたひと。マッチングのアプリで知り合ってメッセージをやりとりしてから、数ヶ月後にやっと会って何度もデート…

山田詠美

8時34分 満員電車よりもちょっと空いている電車に乗って30分、乗り換えてさらに15分 一駅一駅進むごとに少しずつ覚悟を固めて会社のエントランスをくぐる。意外にもエレベーターで乗り合わせる人々の顔色は明るくて、わたしの心の中に残っている休日への未練…

ハーフタイム

外はずいぶんと涼しくなって、気づいたらニュースはハロウィンの渋谷のことで騒がしくなっていて、わたしはまだスイカも食べていないし手持ちの花火もしていないんだから勝手に終わろうとしてんじゃないよ、夏。と少し苛立ちながらも、なにか特別なことのよ…

東京に生まれてしまった

本当に言いたい事は何なのかと考えていると、ほんとうは何も言いたくないことに気づく。 本当は何がやりたいのかを考えていても、ほんとうは何もやりたくないのだと思う。 どこの街でどんな風に暮らしたいかもわからない。つくる人になりたいけれど何をつく…

時々、週末に恋人の部屋に行く。 駅から徒歩15分、風呂屋の裏に回ると門の中に玄関があり鍵を開けて階段を登る。普通の家とは違う複雑な構造。1階にLDK、2階に和室が2つと洋室が2つ、3階に洋室が3部屋ありその1つが彼の部屋だ。 彼は普段あまり家事をしない…

1月の話

1月がもうすぐ終わってしまうので、何かを残さねばならないという気持ちになっている。わたしはこういう性格なのでなにをするにもきっかけを必要とする。2018年になってから日記を書くようになり、おこづかいを記録するようになり、化粧水を変えた。 わたし…

新宿を歩く

「おじいちゃん死んじゃったって」を見るためにテアトル新宿にいった。岸井ゆきののことがなんとなく好きなのは、気の合う男の子と浅草でホッピーを飲んでいた時に「なんとなく岸井ゆきのを見るとあなたのことを思い出す」といわれたからかもしれない。その…

突如、結末

中学生の頃は、誰と誰が付き合ってるとかキスをしたとかでクラス中がざわめいていたのに、もうそんなこともなくなってしまった。 友人と集まれば当たり前のように恋人の話をするし、悩みのタネは彼の仕事だとか同棲だとか、外からは「いいね」「そうなんだ」…

愛の話

最近は気づいたらCharaを聴いているし、すぐに泣きたい気分になってしまう。空をみるだけで、あの日なにも言わずに手を引かれて小さな屋根の下に入った途端、スコールが降り出したことを思い出す。この人といっしょにいたら、わたしにはもう雨が降らないんじ…