マイガール

 

わたしの人生は広瀬すずに似ているハーフの可愛い幼馴染ができたところから始まっている。わがままで大人たちのことも子どもたちのことも振り回す、よく泣きよく笑い1日の7割くらい怒っている女の子。彼女はいつも不機嫌だった。

 

彼女が怒っていることをわたしはあんまり理解ができずに、いつも隣で大人しくしていた。それが心地よかったのか、彼女にとってわたしは安定剤のようになっていて、周囲に敵ばかり作って泣きながら駆け寄ってくる彼女に「わたしと遊ぼう」とパズルを1ピース渡してはやりたくないと泣かれるような日々だった。

 

そういう女の子が、常にわたしの隣にはいるような気がする。とても美しくて、感情が溢れていて、あぶなっかしくて、生きるのが大変そうな彼女たち。

裏切られたり、ひどいことを言われてなんども面倒になったけど、気持ちが落ち着いたころに一生懸命謝られると、がんばって生きていてかわいいなと許してしまう。

 

こうやって上から目線で、わたしは生きてきた。あなたはわたしがいないとダメでしょう?って思いたかった。もうとっくに、彼女たちは1人でも生きていけるし、自分をコントロールできるのに、わたしは自分のために彼女たちをわがままにしてしまう。

 

ごめんね。